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【ゼンゼロ】MOD導入方法と使い方、利用規約上の使用可否について

Youtubeなどを見ていると時折ゼンゼロのスキンMODの動画が流れてくることがあります。もともとHoYo系のPC版ゲームはすでにMODが存在しており、それらをゼンゼロ用にカスタマイズしたものが登場したようです。

MODの導入について、おそらく気になるのは「導入方法」と「BANの危険性及び使用上の安全性」だと思いますので、本記事にてまとめて記載しておきます。

また、「使用してもいい派」と「使用してはいけない派」が、どのような点で意見が食い違っているのかについても見ていきたいと思います。

※本記事の内容はゼンゼロMODの使用を肯定(助長)するものでも否定(排斥)するものでもありません。MODを導入する場合は、自己責任で行ってください。




利用規約の確認

ゼンゼロにおける利用規約は、ゼンゼロ公式HPの利用規約ページから確認することができます。MODの使用について争点となるのは第9条の禁止事項です。

ゼンゼロの禁止事項

まず、「利用者は、本アプリ・本ソフトウェア・サービスの利用にあたり、以下に該当する行為及びおそれのある行為を行ってはなりません。」とありますので、以下の行為のうち該当していなくても「該当しそうな行為」も規約違反の対象となります。

このような幅のある記載をするサービスは多いですが、いざというときに違反ユーザー取り締まりやすくする必要があるためです。ただし、どのラインまでが「該当しそうな行為」になるかは不明瞭です。

MODの使用に関して該当の可能性のある項目は、1・5・6・13・17・20・21で、ソースが公開されているスキンMODであるならば17・20・21が該当すると考えられ、それ以外はMODを使用してサービス提供者や第三者へ対して何かを行った場合に該当する可能性があります。

MOD使用について2派の意見

「使用してもいい派」と「使用してはいけない派」のそれぞれの言い分は以下のような感じです。

該当項目使用肯定派使用否定派論点
17)本サービスを改変、毀損し、または逆アセンブル、逆コンパイル、リバースエンジニアリングする行為。本規約の指すところは、「サービス改変したうえでの毀損行為」または「サービスに対するリバースエンジニアリング行為」である。
そのため毀損をしていないMOD、ゲームに対するリバースエンジニアリング行為でないMODであれば作製・使用しても規約違反にならない。
本規約の指すところは、
「サービスの改変行為」、「サービスの毀損行為」、「リバースエンジニアリング行為」であり、MODの製作と使用は「サービスの改変行為」であるため利用規約違反だ。
そうでなくとも「該当のおそれのある行為」なのでダメだ。
主語が
・「サービスの改変したうえでの毀損行為」
・「サービスの改変行為及び毀損行為」
のどちらかであるか。
「毀損」の範囲。
20)外部ツール(BOT)もしくは公式から提供していないプログラムを使用し、自分が有利にゲームを進行、もしくは正常なサービス利用を妨げる行為。本規約の指すところは、
ゲーム進行におけるチート行為への厳罰化であり、自身が楽しむ範囲のスキンMODなどならば利用規約違反にならない。
本規約の指すところは、
公式から提供されてないプログラムの使用を禁止することであり、チート行為に関わらずあらゆるMODの使用は規約違反だ。
主語が
・「公式から提供していないプログラムを使用し、自分が有利にゲームを進行すること」
・「公式から提供していないプログラムを使用」
のどちらであるか。
「正常なサービスの妨げ」の範囲。

同社の他のサービスに対してもいくつかのMODは製作・使用されているのが現状です。利用規約の解釈によって「禁止が明言されている」のか「禁止が明言されていない」のかが変わってきます。

また、以下のような争点でも意見が対立します。

争点使用肯定派使用否定派論点
類似サービスでのBAN対応について必要であれば公式がMODの製作について禁止例を出すはずだが、類利用規約違反以上の禁止宣言はされていない。
利用規約にしたがっているMODであれば問題ない。
類似サービスでBAN対象者が出ているのだから当然ダメ。・公式がグレーにしていること(利用規約以外の広報がない)についてどのように解釈するか。
・BAN対象者が「どのようなMODの製作や使用」でBANされたのか。

「実際にBAN対象者がいる」という意見がありますが、どのようなMODを使用したことでBANになったのかが不明確です。

MODに利用規約違反行為を含んでいた場合は当然BAN対象ですので、一般的に言われるスキンMODが該当するのかどうかとは無関係です。




結局MODは使っていいの?ダメなの?

MOD使用は、利用規約に抵触する可能性とBANされる可能性があります

重要なのは「可能性がある」という部分であり、使用の可否については公式のBAN采配とユーザーによる利用規約の解釈次第、使っていいとも悪いとも言ってません。

厳密に禁止するならば、「本サービスに干渉するあらゆる外部ツールの使用を禁止」ともできるので、あくまで「利用規約の範囲内で問題がないならば、ある程度の使用は制限しない」というふうに見ることもできるわけです(肯定派の解釈)。

公式に問い合わせるのが一番ですが、「公式との情報交換内容を第三者に開示する行為」は項目19に該当して規約違反となる可能性があるため、どちらにしても明言はできません。

したがって、公式がMODに対する厳密な禁止令を出さない以上、MODの使用はユーザーによる利用規約の解釈に委ねられている状態となっているようです。

メタ的な話をすると、「チートとみなされない範囲であれば勝手にコンテンツが盛り上がるだけ」なので、見逃してもらっている感じでしょうか。

やるなら自己責任の上、BANされても文句は言えないということは確かです。「BANをもってして項目21に該当したことで利用規約違反となる」といった認識が落としどころかもしれません。

MOD導入の安全性について

MODは非公式で作製されているものなので、利用規約違反だけでなく、場合によっては自身の使用するPCや周辺機器に影響を及ぼす可能性があることに注意が必要です。

悪意あるMOD製作者によってBANを誘発されることもあります。

本記事ではスキンMOD「ZZMI-Model-Importer」を紹介します。オープンソースでプログラムの中身を確認することができるようになっていますが、安全性が確保されているということではないので注意してください。

「ZZMI-Model-Importer」の動作に関しては問題ないようです(MODである以上、安全とは言いません)。

各種スキンデータの安全性については断言できません。完全にアップロード者次第なので、いま安全だったとしても今後どうなるかは不明です。

導入・使用にはリスクがともないますが、今のところ致命的な問題の報告は見ていません。利用規約上のBANの可能性のほうが危険です。




ZZMI-Model-Importer の導入方法

「ZZMI-Model-Importer」はPC版ゼンゼロのキャラクターモデルデータをいじって見た目を変えるMODです。多くの有志によって衣装や体型の変更MODデータが作られています。

かわいらしいデザインのものや他作品キャラクターのコスチューム、本サイトでは取り扱えないようなあられもない姿にしたり、色々大きくしたりやりたい放題です。

※使用しているPC環境によって正常に動かないこと、バージョンアップによりファイル構成が変更されていることがあるので注意してください。導入する場合は全て自己責任です。

ZZMI-Model-Importer のダウンロード

公開されている「ZZMI-Model-Importer」をgithubからダウンロードします。リンク先のgithubのページから「<>Code」ボタン→プルダウン下の「Download ZIP」を選択。

ZZ-Model-Importer
(github)
https://github.com/leotorrez/ZZ-Model-Importer

ダウンロード後のzipファイルを解凍すると「ZZ-Model-Importer-main」というフォルダがあり、その中の一部のみを使用します。

必要となるのは「3dmigoto ZZMI (for playing mods).zip」の中身だけです。

MOD置き場を作る

必須ではないのですがMOD置き場を作っておくと楽なので、どこかわかりやすいところに空のフォルダを作ります。

今回はDドライブ直下にMOD用フォルダとして「games-add」という名前のフォルダを作り、その下に「3dmigoto ZZMI (for playing mods).zip」の中身を入れることとします。(一旦デスクトップとかに作ってもいいと思います。)

「3dmigoto ZZMI (for playing mods).zip」の中にある「3dmigoto」というフォルダをコピーや切り取りで移動させます。「3dmigoto ZZMI (for playing mods).zip」は解凍してもいいですし、しなくても中身は取り出せます。

パス
D:¥¥games-add¥¥3dmigoto

複数ゲームタイトル用に「games-add」を作ったので、他のゲームと違いがわかるように「3dmigoto」の名前を変更して、「ZZMI」とします。

パス
D:¥¥games-add¥¥ZZMI

※MODをゼンゼロのインストールファイルに配置すると、問題が起きたりするらしいのでゲーム本体とは切り分けた方がいいです。




起動ファイルパスをメモする

このあとMOD側の設定ファイルを書き換える作業があるのですが、そこでゼンゼロの起動ファイルパスを使用するため、先にパスをメモしておきましょう。

ファイルパスは以下のような手順で確認できます。

HoYoPlayのランチャー画面を開く。
「ゲーム開始」ボタン横にあるメニューマークを押して、「ゲーム設定」を選択。
「基本情報」タブにある「現在のディレクトリを開く」を選択。
ゼンゼロのゲームがインストールされているフォルダが開く。
ZenlessZoneZero.exeを右クリックして「パスのコピー」を選択。
(windows10だとSHIFT+右クリックらしい)
ランチャーから現在のディレクトリを開く
パスのコピーを選択

コピーしたパスはメモ帳などに記載しておいてください。メモ帳開くのが面倒な人は、この文の下にテキストボックスを置いておくので活用してください。

MODの設定ファイルを書き換える

先ほど名前を変更した「ZZMI」を開きます。書き換えが必要なファイルは「d3dx.ini」です。

「d3dx.ini」をメモ帳などのエディタソフトで開いてください。(ダブルクリックでは通常開けないと思うので、右クリック→プログラムから開く→メモ帳、などの方法で開いてください。)

パス
D:¥¥games-add¥¥ZZMI¥¥d3dx.ini

英語でズラーッと設定ファイルの内容が出てきますが、変更する場所は以下の太字になっている2箇所です。

変更前

;——————————————————————————————————
; Settings used by the external 3DMigoto Loader
;——————————————————————————————————
[Loader]
; Target process to load into. You can optionally include part of the directory
; structure in case the game’s executable name is generic.

; !!!IMPORTANT!!! Try seeing if this works before changing it to the full ZZZ path
; In 99% of cases this should work without needing to make any changes
target = ZenlessZoneZero.exe

; This tells the loader where to find 3DMigoto. This DLL must be located
; in the same directory as 3DMigoto Loader.exe and will be loaded in the target
; process under the same name. If d3d11.dll doesn’t work try 3dmigoto.dll
module = d3d11.dll

; Uncomment to always elevate the loader to support games that run as admin.
; This will display a UAC prompt so only enable it if you actually need it.
require_admin = true

; Automatically launch the game from the loader. If you put the executable name
; here than the loader will need to be located in the game directory. You can
; use the full path, but that is not recommended to ship any fixes with since
; it will vary on a user’s system. If the game is on Steam you can use the
; steam browser protocol to launch it, optionally passing it any command line
; arguments you need (unfortunately Steam pops a dialog to confirm command line
; parameters, which tends to end up behind other windows):
launch = C:\Program Files\HoYoPlay\ZenlessZoneZero Game\ZenlessZoneZero.exe
;launch = steam://run/838380/
;launch = steam://run/237850//-window-mode exclusive/

; Delay this many extra seconds after confirming that 3DMigoto was loaded in
; the target process. For games that respawn themselves or have multiple
; executables of the same name when the first process we see may not be the
; actual one we need. Set to -1 to disable automatic shut down.
;delay = 20

変更後

;——————————————————————————————————
; Settings used by the external 3DMigoto Loader
;——————————————————————————————————
[Loader]
; Target process to load into. You can optionally include part of the directory
; structure in case the game’s executable name is generic.

; !!!IMPORTANT!!! Try seeing if this works before changing it to the full ZZZ path
; In 99% of cases this should work without needing to make any changes
target = コピーしたゼンゼロの起動ファイルパス

; This tells the loader where to find 3DMigoto. This DLL must be located
; in the same directory as 3DMigoto Loader.exe and will be loaded in the target
; process under the same name. If d3d11.dll doesn’t work try 3dmigoto.dll
module = d3d11.dll

; Uncomment to always elevate the loader to support games that run as admin.
; This will display a UAC prompt so only enable it if you actually need it.
require_admin = true

; Automatically launch the game from the loader. If you put the executable name
; here than the loader will need to be located in the game directory. You can
; use the full path, but that is not recommended to ship any fixes with since
; it will vary on a user’s system. If the game is on Steam you can use the
; steam browser protocol to launch it, optionally passing it any command line
; arguments you need (unfortunately Steam pops a dialog to confirm command line
; parameters, which tends to end up behind other windows):
;launch = C:\Program Files\HoYoPlay\ZenlessZoneZero Game\ZenlessZoneZero.exe
;launch = steam://run/838380/
;launch = steam://run/237850//-window-mode exclusive/

; Delay this many extra seconds after confirming that 3DMigoto was loaded in
; the target process. For games that respawn themselves or have multiple
; executables of the same name when the first process we see may not be the
; actual one we need. Set to -1 to disable automatic shut down.
;delay = 20

「target = ~~~~」の部分には先ほどメモしたゼンゼロの起動ファイルパスを入れます(クォーテーションで囲んだりする必要はありません)。

「launch = ~~~~」の部分は分かりづらいですが、行の先頭に半角でセミコロン「;」が入っています。セミコロンを入れず行自体を消してしまっても大丈夫だと思います。

変更したら忘れずに保存してください。




MODファイルのダウンロード

「ZZMI-Model-Importer」の方はこれでほぼ完了ですが、スキンデータがなければ見た目が変えられません。

スキンデータは「GAMEBANANA」などのサイトから入手することができますが、ここからはソースの事前公開もないデータをダウンロードすることなります。何度も言いますが、何があっても自己責任です。

※「などのサイト」という表現をしているのは、すでに消されたMODデータなどが様々な海外サイトで流通していたりするからです。

GAMEBANANA – ゼンゼロMOD関連https://gamebanana.com/games/19567

欲しいMODを探して、「Download」から入手します。

ただし、GAMEBANANAに登録していない場合、ユーザー設定を変更することができないため、年齢制限などにかかるようなコンテンツは表示されません(過激なコンテンツが表示されることもあるので、適切にゾーニングされています)。

登録時に重要な情報を要求されることもないので、適当なメールアドレスで登録してしまっても大丈夫です(ロボットでなければ)。

登録しない場合でも、表示されているMODのみは使用することができます。多分MODを使いたい人のほとんどはもう少しアレなやつがほしいと思うのですが、そういうのは基本的に登録必須です。

※登録していない場合は「Download」ではなく「Manual Download」になっていると思います。

登録したら「Parsonal→Control Center→Content Filtering」で表示するコンテンツを設定します。考えるのが面倒であれば全ての項目をShowにしておけば全部見れます。

※Parsonalメニューは画面上部に表示される四角形の中にバツが書いてあるようなマーク☒です。

MODデータの配置

ダウンロードしたスキンデータの圧縮ファイルを解凍します。圧縮解凍ソフトがない人はファイル圧縮・解凍ソフトを調べて導入してください(本記事ではファイル圧縮・解凍ソフトについては取り扱いません)。

解凍してできたフォルダを、「ZZMI」フォルダの中にある「Mods」の中にMOD毎に分けていれます。先にMODの名前でフォルダを作ってからそこに入れてもOKです。

MOD制作者によってフォルダ分けがバラバラなことが多いですが、仮にフォルダが二重階層になっていても中身を全部読み込むようなのでMOD毎に分けられてさえいれば問題ありません。

パス
D:¥¥games-add¥¥ZZMI¥¥Mods¥¥MODのフォルダ¥¥MODのデータ群

スキンMODは主にキャラクターの見た目を変えるものなので、1キャラクターにつき1つのスキンしか正しく対応させられない可能性があります。

そのため、キャラクターごとのフォルダを作ってしまってもいいかもしれません。どちらにしてもスキンを変更したい場合は毎回中身を全部変えることになります。




MODの起動

MODは「ZZMI」フォルダ内にある「3DMigoto Loader.exe」から起動します。毎回このフォルダを開くのが面倒という人はデスクトップにショートカットを作っておくと良いでしょう。

「3DMigoto Loader.exe」を起動するとコマンドプロンプト画面が表示され、ゲーム起動待機状態になります。

「3DMigoto ready – Now run the game.」と表示されている状態でゲームを起動するとMODが適用された状態となります。

※設定ファイルが正しく書き換えられていないなどの場合は別のメッセージが出ます。設定ファイルのtargetとlaunchの部分が適切に変更されていることを確認してください。

ゲーム起動後、画面左下に通常ゲーム起動では表示されないメッセージが出ていれば問題なく起動できています。

MODが適切に機能していることと、スキンが反映されているかどうかは別なのでキャラクター画面などで確認してください。

MODの相性やPCスペック、グラフィック設定などによって上手く反映されなかったり、動きのカクつきや入力遅延が起きることもあるので、必要があれば各MOD頒布ページなどで修正や報告情報を確認してください。

使い方

ON/OFFの切り替えくらいで操作はほとんどありません。

基本的にファンクションキーに操作が割り当てられていますが、F1キーはデフォルトだと変調画面を開く操作と被っています(操作上そこまで問題にはならないです)。

キー操作内容
F1ヘルプメニューの表示/非表示
F6MODのON/OFF
F10MODのリロード
ヘルプ画面




さいごに

再三いいますが、導入・使用は全て自己責任です。

キャラクターのガチャ要素がある以上、スキンMOD流行りすぎるのは個人的にはよろしく無いのかなと思います。MOD自体がサービスの金銭的アドバンテージを大きく損なうような形になってしまうならやめたほうがいいかなという感想です。

現状ではスキン変更するためには素となるキャラクターをガチャで引く必要があったりするので、一概にサービスの妨害になっているということはなさそうです。今後、衣装に関する何らかの有償要素が出た場合には、ユーザー創作による外見変更は提供サービスの妨害行為になってしまう可能性があります。

また、MOD導入は犯罪行為だという方がいらっしゃいますが、サービス利用規約違反と法律違反は別物です。そのあたりの区別はきちんと理解していただいて、その上で各自治体のルールに基づいた行動をしていただければと思います。

MOD衣装のレビューをメインに行っているYoutubeチャンネルもあるようなので、こちらで見るだけにしておくのも選択肢の一つです。

参考動画

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